2023.01.19

海外経由地の現場から! メキシコ編

今回はメキシコをご紹介します。メキシコ方面に輸出を行う荷主企業の皆様は、ぜひ参考にしてください。

※2024年10月28日情報更新

メキシコ代理店について

セイノーロジックスがメキシコで提携している代理店は、大手物流企業ROMEU(ロメオ)グループの一員、NEWTRAL(ニュートラル)です。
ROMEUグループはスペインで150年を超える歴史をもつ老舗であり、欧州をはじめ世界中へのコネクションを有する頼りがいのあるパートナーで、NEWTRALはそのネットワークを最大限に活用できます。
グループのネットワークだけでなく、NEWTRALは本社をメキシコシティに置き、メキシコ空港・グアダラハラ・モンテレイ・ケレタロに拠点を構え、メキシコ国内での手配も万全です。

老舗代理店とのタッグによるメリット

弊社はNEWTRALとの提携により、メキシコ国内での内陸配送も可能です。NEWTRAL単独のサービスではメキシコ国内輸送に加えて、海上航空輸出入、メキシコ⇔アメリカ⇔カナダ向けトラック輸送など、お客様のご希望に合うソリューションを提供可能です。

現地代理店網によるメキシコ内陸の32都市への配送、港から荷受け先へのDOOR TO DOORの輸送サービスも提供可能です。また、メキシコ国内の拠点も多く、何かあれば最寄りの拠点の担当者がケアできるので、輸送がスムーズに進みます。

国際空港でさえ英語が通じにくいメキシコですが、弊社代理店の担当者は英語でのコミュニケーションが可能です。お客様が現地へご出張される際も、現地に精通したスタッフをアテンド可能です。弊社との長い交流を通じて、現地のメキシコ人担当者たちも日本のビジネスに理解があります。

2024年10月末、Mexico CityにあるNewtral Mexico 本社へ日本人駐在員が着任しました。現地側で細かいご要望にもお応え可能な体制を構築して参ります。

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MANZANILLO港でのセイノーロジックスのアドバンテージ

メキシコで最大のコンテナ取扱量があるのはMANZANILLO港です。そこにはSSA(地図内番号⑪)、OCUPA(地図内番号③)、TIMSA(地図内番号⑧)、CONTECON(地図内番号⑮)という4大ターミナルがあり、日本を含むアジアからの本船は、SSAに入港します。

セイノーロジックスのMANZANILLO港のデバンニングはエントリーポートのSSAで行います。コンテナをデバンニングのために他ターミナルへ移送する時間が必要ないので、最速でデバンニングが可能です。
*他業者様ではデバンを行うためにコンテナをSSAから別ターミナルへ移送するケースもあります。

以下のMANZANILLO港の地図において、⑪がSSAです。SSAでデバンニングをしない場合は、本船が⑪に着くとそこでコンテナが降ろされ、それからコンテナを③などの別のターミナルに移動してからデバンニングをします。港が狭くて混雑するため、⑪から③まで1日程度かかります。

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メキシコの通関事情

北米やヨーロッパはある程度、通関に関する共通ルールがありますが、中南米は国ごとに通関事情が異なります。最も個性的なのはメキシコの通関士制度です。
生来のメキシコ人の世襲制で、帰化したメキシコ人でさえ通関士にはなれません。よって他国のような、外資の物流業者が通関ライセンスを取得して行う自社通関は、メキシコという国では事実上不可能です。

メキシコ税関特有のルール

メキシコでは、荷物は港についたその時点から現地の通関業者に任せるルールがあります。必ず通関士・通関事業者が行わなければならないと税関法上で規定されているため、自社貨物であっても輸出入者やフォワーダーは手を出せません。

また、メキシコでの通関手続きでは、基本的に通関士によるプレビオ(PREVIO:輸入手続きの前にメキシコ通関事業者が自主的に行う事前貨物検査)が行われます。メキシコの税関は厳しく、書類の記載漏れや内容の不一致などのミスがあれば高額のペナルティが課されます。そしてミスが増えると通関士のライセンスを剥奪される懸念があります。

そのためプレビオは通常、実際に開梱して現物と書類を突き合わせます。この作業もまた、輸送上のタイムロスが発生する原因の一つです。最近では、輸出者があらかじめ荷物の写真を撮っておいて事前にメキシコに送るなどして、プレビオを少しでも短縮することも行われています。

現地事情に詳しいセイノーロジックス

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メキシコは空港でさえ英語が通じないほど、スペイン語が必須です。また、文化や商習慣の違いで、日本人の考えや表現が通用しないことも多く見られます。

私たちは現地の方たちの心情を踏まえて対応することを心がけており、日本のお客様と現地関係者の双方に寄り添い、モノと一緒に「こころ」を橋渡しできるメキシコ輸送のアミーゴです。

メキシコ混載輸送のパイオニアであるセイノーロジックスは、長年の経験で積み重ねてきたノウハウと豊富な知識を活かし、また現地側ネットワークも駆使することで、少しでも早く、確実丁寧に荷物を届けられるよう手配をしています。

まとめ

中南米への輸出は欧米と大きく事情が異なるので、日本からのみの物流のアレンジは困難です。セイノーロジックスは、中南米・カリブ海における圧倒的な老舗として、現地側の代理店とも密に連携しながら輸送に携わっています。

メキシコ向けの荷物を送る手段に迷っておられる荷主企業の皆様は、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

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